介護職で動かない職員の心理と対応策
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はじめに
介護職で動かない人の原因には協調性の欠如や責任感の不足などと言われます。
しかし、これらの理由が当てはまらないと感じる人もいるのではないでしょうか。
うつやHSP、軽度発達障害の方たちは外から分かりにくく、誤解されてしまうことが多いです。
動かないのではなく、「動けないの」です。
私もHSPでメンタル疾患を持っており、動けないことがあります。
動けない人には何らかの理由があります。
今回は
・動けない人の心理とは
・動けない人の対処方法
についてお話します。よかったら最後までご覧いただき、参考にしてみてください。
動かない職員の心理
介護現場では他の職員がバタバタと業務や利用者の対応に追われています。しかし…
うつ傾向の人:「ダメだ…身体が動かない。他の職員はテキパキ動いているのに、自分は何をやっても遅い…」
HSPの場合:「伝えたいことがあるのに、みんな忙しそうで申し訳ない。あとにしようかな。同じ空間にいるだけで威圧感を感じてやりにくい…」
軽度発達障害:「みんなバタバタしてるけど、私は一体何をしたら良いのかわからない…」
動かない職員が生まれる原因
これらのタイプの方は職場環境の影響が大きいです。
乱雑な作業や光、音などに過敏です。
マルチタスクが苦手で、頭の中が混乱している状態です。
仕事が終わるとかなり疲労困憊の状態で毎日を送っています。
個人の努力不足と思われがちですが、気質や性質が影響しています。
空気が読めないよりも、むしろ周りの刺激をかなり敏感に感じ取っています。
仕事自体は役割が明確に決まっておらず、他の職員に先に仕事を取られて「動かない人」とレッテルを貼られていることもよくあります。
動けない人への対応策
うつ傾向の人:パワーが落ちている状態です。
受診状況を確認し、未だなら上司から受診を勧めてもらいましょう。
通院中であるなら、仕事の量やシフト面を上司と相談してもらうと良いでしょう。
HSPの人:特に周りの視線が気になり、作業効率が落ちます。
2人以上の作業だと普段しないようなミスをしてしまうこともあります。
ひとりでできる作業を依頼すると良いでしょう。
一目を気にせず力を発揮してくれます。
軽度発達障害の場合:明確な指示とサポートがなければ、自分で何をしたらいいのかわからないことがあります。
説明も言葉だけでは分かりにくいことがありますので、短い文でわかりやすく伝えると良いでしょう。
絵や図を用いるとより分かりやすいです。
成功事例
P子さんは今の職場で6年目に入ります。
HSPでメンタル疾患があることは詳しく知りませんが、他の職員とは何か違うなという感覚が持たれています。
コミュニケーションは苦手ですが、利用者や他の職員に対して共感的能力が高く、よく話を聞いてくれます。
どの人も話を聞いて欲しい人ばかりなので、P子さんがあまり話さないことは気にされていません。
また、P子さんはパソコンが得意で、困ったことがあると対応してくれます。
特に年配の方は機械が苦手なので、とても頼りにされています。
P子さんには得意なことが役に立つことで、自己肯定感が保たれ、長く続けていることができているのです。
このように、HSPや発達障害の人は苦手なこともありますが、得意なことは誰よりも優れています。
まとめ
・動かない職員は実は動けない人もいる
・動けない心理がある
・環境調整や得意なことを発掘することで、すごい力を発揮できる人たちである
動けない人をサポートすることで、お互いに楽しく働けることが期待できます。
自分のことが精一杯でフォローしている場合ではないと言う人もいるでしょう。
フォローすることによって自分の心身が疲弊する場合は、転職等を検討してみるのも一つの方法です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
参考資料: